こんにちは。理事長の高島です。
下肢静脈瘤という病気は10年ほど前まではあまり知られていない病気でしたが、ここ数年で認知度が格段に上がり、治療を受ける患者様も増えてきました。
しかし、それでも “もっと早く来てもらえていたら” “もっと早く治してあげたかった”と思うことがよくあります。
『もっと早く治療ができていたら…』と思った患者様のお話part2はこちら
その患者様は、ご主人とお二人で飲食店を営まれていた60代の女性でした。
かなり前から下肢静脈瘤があったようですが、仕事が忙しく受診することができずに何年も経ってしまい、下肢静脈瘤性の潰瘍を発症していました。
下肢静脈瘤自体は痛い病気ではないのですが、潰瘍になると皮膚に穴が開いてしまっているのでかなり痛みます。加えて長時間の立ち仕事は相当に辛かったことでしょう。
それを見かねたご主人が『もう店を閉めてゆっくりしよう』と言い、お店を閉めて来院されたのだとおっしゃっていました。
それを聞いた私は“もっと早く治療できていたらお店をやめなくとも良かったのに…!”と、非常に残念に思ったのです。
私も昼食は外食が多いですので、飲食店の方々には大変お世話になっています。長く通っていたお店が閉店するのは悲しく、寂しいものです。
きっとこのご夫婦のお店のお客様も閉店に悲しまれたことだろうと思いました。
下肢静脈瘤の手術後は翌日からでも仕事は可能なので、例えば週に1日しかお休みがとれない方でも問題ありません。
忙しく仕事をしている人ほど症状は強いので、早く治療をすべきと強く思います。治療後はお仕事が楽に感じられると思います。
こちらの奥様の場合は、早い段階で治療ができていたら長い間辛さを抱えたままお仕事をしなくて済んだでしょうし、今でもお店を続けられていたかもしれないと思いました。
治療は問題なく終わりましたが、“もっと早くご相談にのれる機会があったなら”と思わずにはいられませんでした。
たらればを言っても仕方がないのはわかっているのですが、それでもやはり
もっと早く治療ができていればなぁ…!!
と思わずにはいられない患者様は多いです。
なぜこんなに放置されてしまうか。私が思うに、みなさん
病院に行くほどのものじゃないし…
『下肢静脈瘤なんて大した病気じゃない』と思っておられるのではないかと思うのです。
下肢静脈瘤は、進行すると皮膚の血液循環が悪くなることで皮膚症状が現れます。皮膚の状態が悪化してしまうと、下肢静脈瘤の治療をしてももとには戻らないのです。
そしてかゆみや湿疹等の皮膚炎や潰瘍にまで進行すると、見た目の悪化だけでなく強い症状に悩まされます。
何ヶ月も、何年も症状に悩んで来院される患者様が本当に多いのです。
下肢静脈瘤はたった一日、30分ほどで終わる手術で治療ができるのです。その後は2〜3回の通院のみです。
治療にかかる時間は皆さんが想像しているよりも少ないです。
だからこそ長年悩む必要はないとお伝えしたいです。
もし今下肢静脈瘤に悩んでいる方がこのブログをご覧になっているとしたなら、ぜひお早めの受診を強くおすすめします。
下肢静脈瘤についてもっと詳しく知りたい方は、以下のページもどうぞ!
新宿外科クリニックは、都内で下肢静脈瘤・鼠径ヘルニア・透析アクセスの日帰り手術を行っている外科クリニックです。
2007年に東京都新宿区西新宿で開院して17年。診療日は毎日診察・手術を行っています。
診察の際は、初診から予約をお願いしております。お気軽にお問い合わせください。
【クリニックへのアクセス】
JR新宿駅南口を出て右手に、甲州街道沿いをまっすぐ歩いて徒歩7分。
JR線、京王線、京王新線、小田急線新宿駅から徒歩圏内で、東京メトロ丸ノ内線新宿駅、都営大江戸線(新宿駅・都庁前駅)からもアクセス可能です。