1.下肢静脈瘤は、命に関わる病気ではないから放置していてもいいですか?
下肢静脈瘤は、命に関わることが少ない病気ですが、自然に治ることはありません。
下肢静脈瘤は静脈の弁が壊れ、血流が重力に逆らえず逆流してしまう病気ですので、脚が重だるかったり、血管のボコボコが目立ってきたり、こむら返りや痒みに悩まされるようになっていきます。
下肢静脈瘤を放置していると、皮膚の状態が悪くなり、皮膚炎になります。
最悪の場合「潰瘍」という状態になり、皮膚の色が変わり皮膚が剥けて中の組織がむき出しになり、皮膚がなかなか再生しなくなります。
潰瘍となると強い痛みが出て治療が困難となります。
2.下肢静脈瘤は急速に悪くなりますか?
下肢静脈瘤は徐々に悪くなります。下肢静脈瘤は短期間で悪化するものではなく、長い月日を経て目に見える血管のボコボコや色素沈着が発生する病気です。 しかし稀に急速に症状が進行し、皮膚炎からすぐに潰瘍になってしまう方もいらっしゃいます。
–結論–
下肢静脈瘤はすぐに進行する病気ではありません。静脈の弁が良くなることはなく、徐々に逆流量は増えていきますので、症状はゆっくりと悪くなっていきます。下肢静脈瘤の治療は手術になりますが、早く手術を行った方が、症状や見た目がより良く改善されます。下肢静脈瘤は、放置せず、出来るだけ早めの治療をお勧めいたします。
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この記事の監修者
医療法人社団オリビエ会
新宿外科クリニック
理事長 高島 格
1960年東京都生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業後、病院の外科で20年勤務し様々な手術を経験。
中でも得意としていた日帰り手術をより多くの人に受けてもらいたいと、2007年東京都新宿区に日帰り手術専門の新宿外科クリニックを開業する。
現在は、新宿外科クリニックと埼玉県さいたま市の大宮セントラルクリニックの2院を運営し、累計手術実績は下肢静脈瘤手術で約11000件以上、鼠径ヘルニアは8600件以上に及ぶ。