下肢静脈瘤
下肢静脈瘤手術の麻酔
当クリニックで行っている下肢静脈瘤手術の麻酔は、静脈麻酔(軽い全身麻酔)と局所麻酔を組み合わせた「眠っているうちに手術が終わり、手術後の痛みの少ない麻酔」です。
まず初めに静脈麻酔を行います。点滴から眠くなる作用のある麻酔薬を入れ、薬が入っていくと数十秒ほどで眠ってしまいます。自発呼吸は止まりませんので眠っているのと同じ状態です。鼻に酸素チューブをつけ、酸素を入れます。
手術が始まったら局所麻酔を使います。局所麻酔薬は歯医者さんで歯ぐきに注射するのと同じ種類の麻酔で、鎮痛作用があります。歯科の治療後すぐ口を動かしてしゃべることができるように、手術後はすぐに歩けます。
手術終盤に差し掛かると、医師が覚醒時間を逆算して静脈麻酔薬を止めます。すると10分~15分ほどで目が覚めます。静脈麻酔は全身麻酔の範疇に入るため、体の負担が大きいのではないか、目が覚めなくなるのではと不安になるかもしれませんが、そのような心配はありません。
手術直後は少しぼんやりしたような寝起きのような状態になります。
手術後はリカバリ室で休憩していただいたのち、気分がスッキリしてきましたらご帰宅となります。
局所麻酔の鎮痛作用が数時間効いていますので、痛みをそれほど感じることなくご帰宅いただけます。
髙島理事長が病院勤務していた時はずっと局所麻酔だけで手術を行ってきました。しかし、局所麻酔だけでは麻酔の注射の痛みはありますし、手術で引っ張られたりするのもわかります。手術中の緊張感、恐怖感を全く無くすことはできません。緊張していると、血圧は上がり、脈は速くなり、全身の筋肉に力が入ってしまい、体の負担は大きくなります。そこで、当院を開院してからは、静脈麻酔も追加して眠っている状態のうちに手術を行っています。この方が楽に手術を受けることができ、局所麻酔だけの手術より、体の負担は少ないと考えています。
実際に以前理事長が局所麻酔だけで手術を行った方で、その後反対側の足の静脈瘤が悪くなって当クリニックで手術を行った方は何人かいらっしゃいますが、全ての患者様が眠っていた方が楽だとおっしゃいます。
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