透析アクセス 内シャント
当院のアクセス外来では、
緊急手術のご依頼に即日対応をしております
内シャントは近年、“バスキュラー・アクセス”や“透析アクセス”と呼ばれています。
透析アクセスは透析を続けていくには必須のもので、透析患者さんにとって命綱にも等しいものと言えます。
残念ながら、アクセスは一度作ったら終わりという訳にいかず、80~90%の方は何らかのアクセストラブルにより追加治療が必要となるのが現状です。トラブルによっては透析が困難となり、早急に治療が必要になることも少なくありません。日々の透析で生活上の制約を受けている方にとって、アクセストラブルでさらに時間を取られたり、心配が募るのは大変切実なことです。
当院ではアクセス治療の経験豊富な血管外科医により、迅速に透析ライフに復帰していただけるよう正確な診断と最善の治療をご提供いたします。
突然のアクセストラブルや、早期の透析導入を目的とした内シャント作製等、様々なご依頼にスピード感をもって対応させていただいております。
バスキュラーアクセス治療にはこだわりを持って取り組んでおります。お困りのことがあればいつでもご相談ください。
当院の基本方針
当院では以下を基本方針としております。
1. 使用しやすい(穿刺しやすい)アクセスの作製
長期開存する、穿刺しやすいアクセスを作製します。
2. わかりやすい説明
手術などの治療は不安がつきまといますし、不安は不理解で助長されます。図示等を使いなるべくわかりやすい説明を心掛けております。理解していただいた上で、安心して治療を受けていただきたいと考えております。
3. 侵襲・痛みの少ない治療
ガイドラインを遵守し、可能な限り侵襲の少ない治療法を選択してます。PTA拡張時には局所麻酔を使うなど、疼痛管理には留意しております。
4. 可能な限り自己血管でのシャント作製
自己血管のシャントは人工血管に比べ良いことは学術的に示されています。当院ではタバチエールAVF, transpositionAVF等も行い、可能な限り自己血管で作製・再建します。ただ、患者さんによると人工血管の方がメリットがある場合もありますので、その際はよく説明をいたします。
5. 可能な限り日帰り手術
患者さんは透析に時間が取られ、更に治療に時間をとられるのは辛いことです。なるべく早期に透析へ戻れるよう努めます。入院が必要な時には提携病院に依頼・ご案内いたします。
6. エコー検査を中心としたシャント管理・診断
アクセスは日々の管理も大変重要で、トラブルが起こる前に対処することは患者さんにとっても身体的・時間的・経済的にもメリットが大きいと考えております。例えば、アクセスは閉塞する前にPTAで治療した方が圧倒的に侵襲が少ないことなどがあります。そのような目的で、当院では無侵襲のエコー検査を中心にアクセス評価・管理をお勧めしておりますし、行っております。
7. 知識・技術を最新・最善のものとする
勉強会を通し最新の知見を取り入れ、また、研究会・学会に積極的に参加し情報・意見交換する様にしております。“患者さんに最善”をモットーに日々ブラッシュアップしています。
透析アクセスの診察・手術の担当医師
私は、東京医科歯科大学医学部附属病院とその関連病院で外科・血管外科医として修練してまいりました。その中でシャント作製・アクセストラブル治療を含むアクセス管理・治療を専門とするようになり、多くの様々な経験を積んでまいりました。アクセス診療は、個々の血管の状態・病態はバリエーションに富んでおり、多くの術式・治療法を知り経験していないと最善の対処が難しくなります。そういう意味ではアクセス治療は専門性が高いとも言え、さらに個々の患者さんの不安な気持ち・ライフスタイル、併存症も考慮して真剣・真摯に治療に臨まなければいけないと日々痛感し、心掛けるようにしてきました。
安定した透析を続けていくために、アクセス作製・管理、アクセストラブルの治療は、患者さんはもちろん透析室スタッフにとても大きな関心事であります。そんなトラブル・憂慮に当院は迅速かつ適切に対応し、安心して治療を受けていただき早期に透析に戻っていただけるようスタッフ一同尽力いたしたいと思っています。どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談していただければと存じます。
<準備中>
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